【ノーカット解説動画】M高史さんがMGCをライブ解説。聞き手はスポーツ取材歴15年の平井隆介記者
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 15日の東京五輪マラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で、女子の完走者9選手中、最下位だった岩出玲亜(アンダーアーマー)。レース前は、東京五輪代表内定の可能性が出てくる3位が絶望的になったら、途中棄権して切り上げるつもりだったという。

 今大会で4位以下でも、今後の3大会で2時間22分22秒以内で、日本選手最速になれば残り1枠に入れるため、「ここで終わりじゃない」との思いだった。

 レースは序盤の約5キロで集団から一人で遅れる展開に。「どこでやめようか、どこでやめようか」と思いながら走っていた。

 だが、沿道の応援が足を前へ前へと推し進めた。「距離を踏むにつれて『最後まで頑張れ』『あきらめるな』と言う声が多くあった」

 神宮球場近くの最後の1キロでは、イチョウの並木通りに詰めかけた沿道のファンとハイタッチしながら、ゴールをめざした。

 「走りながら涙が出てきた。うれしかったです。みんな声援が大きすぎて、わーって感じで泣いちゃった。先頭だったらそういうことはできない」。ゴール後には「応援がなかったら、ゴールまでたどりつけなかった。沿道の応援ってすごいなって思いました」と涙を流した。

 東京五輪をあきらめていない。あと一枠、可能性は残る。「冬は自分が得意としているので、次はタイムを狙ってもう一回、頑張りたい」と話した。(斉藤佑介)