[PR]

 野球のバット材で注目されている木がある。カバノキ科の落葉広葉樹「ダケカンバ」だ。本州では標高の高いところに自生しているが、北海道では200メートル付近でも自生している。材質の研究を進めてきた北海道水産林務部は14日、試し打ちに協力した日本ハムの田中賢介選手にダケカンバ材のバットを贈呈した。田中はこの日、代打で出場し、中前安打を放った。

 同部によると、ダケカンバがプロ野球の公式戦で使用されるのは初めてという。田中はこのダケカンバを8月に試し打ちをし、「メープルとホワイトアッシュの間のしなやかさがある」と好感触を得ていた。同部のデータでも、しなり具合を示す「曲げ強度」は、メープルは123でホワイトアッシュは112。ダケカンバは119・3だった。

 野球の木製バットではアオダモの不足が懸念されている。このダケカンバはまだ試験段階で供給体制などを含めて今後も研究が続く。北海道立総合研究機構森林研究本部林産試験場長の八坂通泰氏らは「北海道としては日本ハム選手に継続して使用してほしい」と期待している。(坂名信行)