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 今季国内メジャー第2戦、ゴルフの日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(兵庫・チェリーヒルズGC)は15日、最終ラウンドがあり、2日目にトップに立った畑岡奈紗(20)が15番でイーグルを奪うなど通算18アンダーで2位に8打差をつけ、今大会初優勝を果たした。アマチュア時代を含めて国内メジャー3勝目となった。

 全英女王の渋野日向子(20)は4バーディー、2ボギーでスコアを二つ伸ばし、通算1アンダーで33位タイだった。

長いラフ、光った技術

 「勝負あり」のセカンドショットだった。

 15番パー4、残り70ヤードから抑え気味に打った畑岡の打球は、鈍い音とともにカップイン。派手なポーズを見せない20歳が、この時ばかりは両腕を突き上げ破顔一笑した。「あれで落ち着いた」。2位以下を引き離し独走態勢に入った。

 「攻める」と公言していた畑岡を象徴するようなスーパーショットだが、このイーグルはいわば「ご褒美」。4日間を通して光ったすごみは、むしろリカバリー力にある。

 大会関係者が「長い所は300ミリある」という深いラフが今大会の急所だ。そこをどう避けるかだが、畑岡のフェアウェーキープ率は決勝ラウンドに残った61人中19番目。高くはない。この日も5番で1打目を右斜面のラフに入れてしまった。

 だが、ここからが真骨頂だ。打ちやすい距離に出して3オンさせ、5メートル以上ある下りのパーパットを沈めた。4日間の通算18アンダーは大会のストローク記録だが、爆発的なスコアがあったわけではない。すべて60台で回ったところに技術と安定感がある。

 3月に米ツアー3勝目を上げるなど、日本で戦う機会は少ない。渋野日向子ら華やかな雰囲気を持つ「黄金世代」の中で、異色とも言える落ち着きと冷静さを感じさせる。「同学年で盛り上げていければいいと思う。でも、たくさんいるので、一番になるには一番努力しないといけない」

 20歳と245日の国内メジャー3勝も最年少記録。畑岡から感じる可能性は、どこまでも大きい。(山田佳毅)