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 高校野球の秋季兵庫県大会は15日、2回戦があり、8月の全国選手権で春夏連続の4強入りを果たした明石商が登場。エースの中森俊介(2年)が、その甲子園以来となる登板を果たし、舞子を11―1(七回コールド)で下した。

 中森がマウンドへ向かったのは、10点リードの七回。全国選手権準決勝の履正社(大阪)戦以来となる実戦登板で、1イニングだけの「試運転」だった。

 低めに、低めに。力感の抜けた投球フォームからは、そんな意識がうかがえた。2死から1安打を許したものの、計16球を投げ、内野ゴロ三つを奪って危なげなく試合を終わらせた。

 「試合勘を取り戻すため、投げたいと自分から言いました」

 今夏の甲子園では、花咲徳栄(埼玉)、八戸学院光星(青森)、履正社との3試合に登板。全国でも指折りの強力打線を相手に、計322球を投じた。大会後は肩やひじに張りが残り、ノースロー調整。18歳以下のワールドカップに出場した高校日本代表への参加の打診もあったが、「夏の疲労が残っていた。僕が行って戦力にならなかったら意味がない」と断ったという。

 約2週間はキャッチボールも控え、疲労回復に専念した。その後の練習試合でも、狭間善徳監督は「無理はさせない」と登板を見送ってきた。志願してあがった久々のマウンド。中森の表情は緩まなかった。「コントロールが定まらなかった」と反省が口をつく。

 自身の最速は151キロだが、「(力感は)まだ5割くらいでしょう」と狭間監督。この世代屈指の右腕にとって、秋は始まったばかりだ。(小俣勇貴

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