【解説動画】M高史さんがMGCをライブ解説。聞き手はスポーツ取材歴15年の平井隆介記者
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 15日の東京五輪マラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で、男女を通じて出場選手最年長の福士加代子(37)=ワコール=は、2時間33分29秒で7位に終わった。ゴールした瞬間は笑顔で、「ダメだ。残念でしたね」と、すっきりとした表情だった。

 この日は序盤のハイペースな展開にも食らいついていたが、18キロ付近で先頭集団から遅れた。福士は「ちょっと休もうかなと思ったけど、そうしたら離れて。全然追いつけなくなっちゃいました」と振り返った。20キロ付近で抜け出し、1位になった前田穂南(天満屋)については「こうやってやるんだ、と。上手でしたね」とたたえた。

 逆境を乗り越えて、この日のスタートラインに立った。MGC出場権をかけ、リオデジャネイロ五輪以来のマラソンとなった今年1月の大阪国際女子では、レース中に転倒し、途中棄権。だが、最後のMGCシリーズとなった3月の名古屋ウィメンズで「再挑戦」し、ぎりぎりで出場権をつかみとった。

 レース2日前には「37歳でここにいることが偉いと思う」と話していた。この日はさらに、「遠い先を見て、東京オリンピックの試走だと思えば」。五輪代表の最後の1枠の選び方について記者に逆取材していた。今後の目標については、笑いながら「これから練習がんばります、はい」。五輪をまだあきらめない――。そんな思いが、にじみ出ていた。(辻隆徳)