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 15日午前5時半ごろ、北海道日高町庫富(くらとみ)の木村牧場の厩舎(きゅうしゃ)で、安田記念など国内外のGⅠレースを制して引退した競走馬タイキシャトルのたてがみが切られているのを、手入れをしていた厩務員が見つけた。飼育するヴェルサイユファームは北海道警門別署に届け出た。署は器物損壊事件として捜査している。

 調べでは、たてがみは長さ8センチ、幅15センチにわたって、切られていた。馬にけがはないという。同じ牧場で暮らすローズキングダムのたてがみも切り取られていた。いずれも、刃物で切られたような切り口だった。2頭とも14日の日中は放牧されており、競馬ファンが間近に見学できたという。

 タイキシャトルは米国生まれ。1997年にデビューし、短距離レースを中心に活躍した。特に98年にはフランスに遠征してマイルGⅠの最高峰であるジャック・ル・マロワ賞で勝利、海外GⅠタイトルを手に入れた日本調教馬は史上2頭目だった。日本中央競馬会(JRA)の殿堂入りも果たしている。

 この牧場では、多くの引退した競走馬が余生を過ごしている。同ファームはツイッターで、切られたたてがみの様子を公開。馬の安全面を考え、見学を当面の間、中止することを明らかにした。(田中啓介)