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 世界的に問題となっている海洋プラスチックごみへの理解を深めようと、愛媛県主催のシンポジウムが16日、愛媛大学(松山市文京町)で開かれた。市民や研究者ら約260人が参加した。

 登壇した同大大学院理工学研究科の日向(ひなた)博文教授がまず、「2050年までに海洋プラごみが、世界中の海にいる魚の総重量を上回るとの試算もある」と現状を報告。魚や鳥が有害物質の付いたプラごみを誤飲するなどして生態系に悪影響を与えていると説明した。

 日向教授はさらに、プラごみの中でも発泡スチロールは海水より軽く、遠くに流されやすいため、影響の拡大をより招きやすいと指摘。ただ、大きいうちは海岸に打ち上げられやすく、日向教授が広島湾周辺で実施した調査でも、発泡スチロールの8割は海岸に集中していた。これを踏まえ、「発泡スチロールなど海岸のプラごみを回収することが重要」と説明した。

 日向教授は瀬戸内海の特性にも言及。「内海のため、海外からのプラごみの流入はわずか。域内の排出を抑えて回収に努めればごみはなくせるはず」として、水産業者や自治体との連携の必要性を訴えた。(藤井宏太)