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(16日、大相撲秋場所9日目)

 隠岐の海が敗れたことを、明生は風呂から上がって知った。「並んだんすか?」。新入幕から1年余りの伏兵が、横綱不在の場所を引っ張る立場になった。

 自己最速9日目での勝ち越しをかけた一番で、琴奨菊に頭からぶつかった。馬力がある元大関に寄り立てられながらも落ち着いていた。土俵際ですくい投げ。八角理事長(元横綱北勝海)を「力がある。動きがいい」とうならせた。

 相撲部屋の多くが東京・国技館の周辺に居を構える中、明生の立浪部屋は茨城県つくばみらい市にある。往復で2時間。他の部屋は関取の多くが車で送迎されるが、明生は電車通勤だ。

 「移動だけで疲れるから」と朝稽古は軽め。だから、場所中以外の稽古を大事にする。22日間あった夏巡業で土俵上の稽古を休んだのは1日だけ。「普段は(他の部屋が遠くて)出稽古にいけないので、連合稽古や巡業でみんなと稽古をしないのはもったいない」

 24歳の稽古ぶりは他の力士も認めるところ。横綱鶴竜は「一番やっていた。土俵の中だけでなく、外でも(基礎を)やっていた。また(番付は)上がってくる」と評していた。

 相撲が盛んな鹿児島・奄美群島にある、瀬戸内町の出身で、中学から入門して8年がたった。地力はつきつつあるが、まだ賜杯(しはい)争いには無欲だ。「全然。考えずに一生懸命やるだけっす」。そう言って、いつも通り、JR総武線の電車に乗り込んだ。(松本龍三郎)

■隠岐の海「ちょっと立ち遅…

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