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 政府への抗議デモが続く香港で、デモ隊が地下鉄駅の設備を相次いで破壊している。地下鉄を運営する香港鉄路が警察に「加担」し、活動を妨害したとして不満を募らせているからだ。駅構内で起きた警察との衝突には一般市民も巻き込まれており、混乱を象徴する現場となっている。

 破壊行為のきっかけとなったのは、8月31日に警察が地下鉄車内で催涙スプレーを噴射し、若者を警棒で無差別に殴った暴力だ。警察の駅構内への立ち入りを止めなかったとして、デモ隊は同社にも批判の矛先を向け、これまでに少なくとも延べ40カ所超の駅で破壊行為が確認された。

 9月15日も、香港島中心部の金鐘(アドミラルティ)や湾仔(ワンチャイ)など4カ所の駅で、ガラスが割られたり、出入り口に火をつけられたりする被害があった。

 一方、中国側もデモ参加者が地下鉄で移動するのを止めないとして、同社への圧力を強めている。中国メディアは8月、「暴徒列車を運行している」などと同社を一斉に批判した。

 同社は北京など中国本土でも地下鉄の建設や運営に関わっており、中国政府の意向は無視できない。筆頭株主でもある香港政府は15日夜、「社会の秩序を激しく破壊した」とデモ隊を非難する声明を出した。

 ただ、香港ではなお、デモ隊を…

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