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 奈良県十津川村を通る国道168号十津川道路の平谷―折立(おりたち)間(1・7キロ)が完成し、16日に現地で開通式があった。これで2011年9月の紀伊半島大水害直後に緊急措置で供用開始になった区間(折立―小原間)と合わせ、十津川道路の全線(平谷―小原間、6キロ)が開通した。

 開通式は十津川温泉北トンネル(1432メートル)であり、荒井正吾知事ら200人余りが出席した。更谷慈禧(よしき)村長は「この道は村にとって『命の道』。この開通を次の整備へのスタートにしたい」と述べた。

 平谷―折立間も2車線(片側1車線)で道幅8・5メートル。全線がトンネルと高架橋で、30分ほどかかっていた十津川温泉―十津川村役場間の所要時間が約10分に短縮される。

 十津川道路は、紀伊山地を南北に貫き、地域高規格道路として整備が進められている五條新宮道路(約130キロ)の一部。2002年度に国が着工し、総事業費306億円。11年の大水害で国道168号は通行止めになったが、約2週間後、完成間近だった折立―小原間(4・3キロ)の開通が前倒しされ、村中心部は孤立の長期化を免れた。(福田純也)