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 全米自動車労組(UAW)は15日深夜(日本時間16日昼)、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が持つ全米の工場で全面ストライキに突入した。GMでの大規模ストはリーマン・ショック前の2007年以来、12年ぶり。米メディアによると、米9州にあるGMの計31工場などで、UAWに所属する時間給労働者4万6千人がストに入った。ストが長引けば、GMの経営や米経済に打撃となる可能性もある。

 GMなど米自動車大手3社とUAWは、4年ごとに労働協約を改める。UAWは、フォード・モーターとフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の2社とは労働協約の延長で合意したが、GMとは労働協約が失効するまでに合意できなかった。

 GMの労使は賃金の水準や医療保険、年金などをめぐって対立。GMが昨秋に北米5工場での生産をやめると発表し、対象の工場での雇用維持策をめぐっても隔たりがある。UAWのゲイリー・ジョーンズ委員長は「組合員とその将来のために我々は立ち上がる」と述べた。

 GMは電気自動車(EV)などの工場に計70億ドル(約7550億円)以上を投資し、計5400人の雇用につなげるなどとUAWに提案した。「UAWがストを選んだことには失望している」との声明を出した。GMは当面の在庫は抱えているものの、ストが長期化すれば、部品供給網や販売などにも影響が及ぶおそれがある。(ニューヨーク=江渕崇)