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 韓国の最大野党、自由韓国党の黄教安(ファンギョアン)代表が16日、公衆の場で髪を電気バリカンでそぎ落とすパフォーマンスを行った。文在寅(ムンジェイン)大統領が不正疑惑を抱えた側近の曺国(チョグク)氏を法相に任命したことに抗議するためだが、支持者からの反応も冷ややかだった。

 9日に就任した曺法相の家族らの不正疑惑をめぐる検察捜査は続き、むしろ疑惑が膨らんでいる。やはり国会議員の子弟の不正進学疑惑が浮上した自由韓国党は世論を吸収できておらず、黄氏の指導力も批判されている。韓国の野党代表はこれまで断食などで抗議の意味を示すことはあったが「髪をそるのは異例」(韓国メディア)。覚悟を示すことで情勢を転換したい狙いがあるとみられる。

 韓国では、親からもらった大切な身体の一部である髪の毛をあえてそることで、「剃髪(ていはつ)」には強い決意を示す意味があるとされる。もっとも、自由韓国党の支持者も黄氏の行動について「意義があると思えない」と語るなど、反応が微妙だ。

 韓国大統領府によると、文大統領は黄氏の行動に憂慮の意を示し、同氏面会を求めたが、断られたという。(ソウル=武田肇)