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それぞれの最終楽章・団地で支える(2)

ぐるんとびー社長 菅原健介さん

 みなさんは「こんな夜更けにバナナかよ」という映画を見たことはあるでしょうか? 自由に生きる筋ジストロフィー患者と、彼を支える多数のボランティアたちの実話を元にした映画です。今回紹介する荻原一雄さん(享年51)は、まさにこの映画のように暮らしていました。

 脳梗塞(こうそく)の後遺症で全身まひになり、左手が少し動く程度。通常は寝たきりになっておかしくない状態ですが、電動車いすで移動していました。2016年3月から、関わらせてもらいました。

 うちのスタッフたちは、頻繁に「救援コール」を受けました。「ぐるんとびー」は団地の6階、荻原さんの自宅は4階なので、外出の際は「ドア開けて」と必ず連絡が来ました。それだけならまだいいのですが、雨の日に「ぬれるから外出しない方がいいですよ」と言っているのにケーキを買いに出かけて、ずぶぬれになって「助けてー」。映画を見に行って、気持ち悪くなって吐いてしまい、「助けてー」。バスに乗ろうとして転倒し、起こしにいくこともありました。

 連絡手段は、フェイスブックのメッセンジャーです。使える左手の指2本を駆使し、パソコンや携帯に打ち込みました。

 そのたびに助けに行くのが、施設管理者の神谷直美(53)ら3人の介護スタッフたち。人の好き嫌いが激しく、スタッフも特定の人間しか出入りできませんでした。

 まさに映画「こんな夜更けにバ…

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