聞き手・伊藤喜之
「暑さは苦手」と公言し、東京五輪の日本代表を決める15日のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)には出場しなかった男子マラソンの川内優輝選手(あいおいニッセイ同和損保)が、熱中症のリスクについて朝日新聞の書面インタビューに応じた。「死んでもおかしくなかった」。過去のレースで体験した熱中症の恐ろしさについて語った。
――川内選手はかねて「暑さは苦手」と発言されています。過去に熱中症になった体験があるのでしょうか。
2011年6月、隠岐の島ウルトラマラソン(50キロ)に参加したときのことです。高温多湿の影響で、途中で熱中症になりました。足に力が入らなくなり、身体が異常な暑さを感じ始めて、呼吸も苦しくなってきて、蛇行し始めました。それでもなんとか49キロ地点までたどり着いたものの、いよいよ足に力が入らなくなり転倒しました。起き上がり、また走ろうとしたものの、足がもつれて、また転倒しました。たび重なる転倒で両手の手のひらと両ひざから出血し、そのうち意識がなくなりました。その後、意識がないままフラフラと歩いているか走っているかもわからないような状態で、600メートル以上も本能だけで進み続けたんです。
当時のテレビ映像をみると、ト…
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