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 サウジアラビアの石油施設が攻撃を受けたことで、週明け16日のニューヨーク商業取引所では、原油価格の指標とされる「米国産WTI原油」の先物価格が急騰した。前週末比8・05ドル(14・7%)高い1バレル=62・90ドルで取引を終え、約4カ月ぶりの高値となった。

 サウジ東部にある国営石油会社サウジアラムコの施設2カ所が14日被弾し、サウジは原油生産能力の半分が一時的に止まっている。供給不安からWTIは一時、前週末比で15・5%急騰し、米メディアによると2008年末以来の上昇率となった。

 トランプ米大統領は15日、戦略石油備蓄の放出を示唆したものの、中東情勢が不安定化することへの投資家の懸念は根強く、原油価格を抑える効果は限定的だった。

 16日のニューヨーク株式市場でも、投資家のリスク回避姿勢が強まり、主要企業で構成するダウ工業株平均が9営業日ぶりに反落した。終値は前週末比142・70ドル(0・52%)安い2万7076・82ドル。ハイテク株の多いナスダック市場の総合指数も下落し、同23・17ポイント(0・28%)低い8153・54で終えた。(ニューヨーク=江渕崇)