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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備されている米海兵隊の大型輸送ヘリCH53Eが今夏、重さ約1キロの窓を落としたが、落下原因が明らかにされないまま飛行が再開された。CH53Eはトラブルが絶えず、米国のシンクタンクが「老朽化」を懸念する機種は、いまも各地の上空を飛んでいる。

 CH53Eの窓は8月27日、沖縄東海岸沖の8キロに落下した。ただ、米軍は今も正確な場所を明らかにしていない。

 窓落下事故を受け、沖縄県は米軍に抗議し、原因究明と同型機の飛行停止を求めた。一方、日本政府は「米側から『飛行前に点検を徹底し、安全を確認したうえで運用する』との説明を受けた」として飛行停止までは求めなかった。普天間飛行場に配備された同型機は今月7日、飛行を再開した。

 CH53Eは窓落下の2カ月前には、宜野湾市に隣接する浦添市の中学校のテニスコートにゴム片を落とした。

 米国内でも2018年4月、カリフォルニア州南部で墜落し、搭乗員4人全員が死亡。その年の9月には長崎県の対馬空港に2機が緊急着陸した。

 米海兵隊がCH53Eの運用を始めたのは1981年。イラクやアフガニスタンの戦闘でも使われ、すでに38年がたつ機体もある。

 米国内からは機体の老朽化を懸念する声が出ている。保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」は昨年10月、米軍の能力を評価した報告書を公表。CH53Eについて、老朽化による機体の消耗に触れ、全143機のうち飛行可能なのは37%に過ぎないと指摘した。

 米国防総省は現在、CH53E…

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