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 福島第一原発でたまり続ける処理済みの汚染水をめぐり、大阪市の松井一郎市長(日本維新の会代表)は17日午前、市役所で記者団に「政府が科学的根拠を示して海洋放出する決断をすべきだ」と述べた。大阪湾で放出する可能性についても「持ってきて流すなら、(協力の余地は)ある」と述べたが、大量の水を大阪まで運ぶのは困難で、実現可能性は低そうだ。

 福島第一原発では核燃料を冷やすための注水で汚染水が生じる。処理済みの汚染水は約115万トンに上り、1日150トン前後増え続けている。東京電力は2022年ごろにはタンクが満杯になると主張しており、原田義昭前環境相が「海洋放出しかない」と発言して地元からの批判を浴びていた。

 11日に就任した小泉進次郎環境相が汚染水対策の所管は環境省ではなく経済産業省だとしていることに松井氏は「将来の首相候補なのだから、所管外と言って批判をそらすのは残念だ」と苦言を呈した。(笹川翔平)