拡大する写真・図版北山川の大蛇行が生んだ三重県熊野市の地形を嶋津地区から望む。一日の寒暖差が大きくなる秋から冬にかけては、幻想的な雲海が見られる日もあるという=和歌山県新宮市、井手さゆり撮影

 自称「日本一小さな観光協会」が、紀伊半島の山深い限界集落にある。和歌山県新宮(しんぐう)市の「嶋津観光協会」は、嶋津地区で生まれ育った平野皓大(こうだい)さん(54)が立ち上げた私設の観光協会だ。近い将来、消滅してしまいそうな故郷を人の記憶に残せないかと奮闘している。

拡大する写真・図版かつて材木でいかだを組み川で下流まで運んだ筏師(いかだし)たちが、山間部の集落まで歩いてきたという「筏師の道」。地域の人たちと手入れをしたところ、自然とコケやシダが生えてきたという=和歌山県新宮市、井手さゆり撮影

 急坂に足を滑らせ、時に息が切れる山道を歩くこと約2時間半。最後の獣道を抜けると、円を描くように蛇行する北山川に囲まれた独特の景色が眼下に広がった。平野さんがガイドを務める「超・絶景ツアー」の終着地で、参加者たちが「これは登らな味わえんわ」とため息をもらした。

 高校卒業後、就職で都会に出た…

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