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 焦げたりすすけたり、溶けたりぬれたり――。世界各国の新聞の1面を使って、迫り来る温暖化の脅威を表現した作品が16日、ニューヨークで展示された。朝日新聞を含む世界250以上のメディアが参加する気候変動報道を強化するキャンペーン「Covering Climate Now」の一環だ。

 ビジュアルアーティストのジョアン・ウォンさんが手がけた。世界各地の40の新聞の1面に、それぞれの都市が直面する温暖化影響を科学的データに基づいて、表した。

 展示された朝日新聞の8月25日付朝刊は、上から4分の1ほどが黒くすすけていた。東京電力福島第一原発事故以降に増えた石炭火力の影響を表していると言い、「温暖化対策の目標を混乱に陥れている」としている。

 気温上昇と乾燥が著しい豪州の新聞は半分が焦げて焼けている一方、永久凍土の溶解が懸念される米アラスカ州の新聞は溶けていた。3分の1が茶色く変色した米ニューヨーク・タイムズ紙は、海面上昇の脅威を表しているという。

 キャンペーンの共同創設者で、コロンビア・ジャーナリズム・レビュー編集長兼発行人のカイル・ポープ氏は「どのように人々の心を打つか、自分事として考えてもらえるか。その結果として新聞紙を使って視覚で直感的に訴えることにした。メディアも温暖化の影響を受ける。変化が必要だと言うことを訴えていきたい」と話した。

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この記事は、朝日新聞を含む世界250以上の報道機関が連携して、温暖化報道を強化するキャンペーンCovering Climate Nowの一環です。(ニューヨーク=香取啓介)