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 東京都目黒区で船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)を虐待死させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親の優里(ゆり)被告(27)の裁判員裁判で、東京地裁は17日、懲役8年(求刑・懲役11年)の実刑判決を言い渡した。裁判では、虐待の背景に夫婦間のDV(家庭内暴力)の影響があったことや、児童相談所の職員が今後の家庭への支援を考え、介入をためらっていたことが明らかになった。

 「看過できない心理的影響があった」。判決は、優里被告が2016年4月に結愛ちゃんを連れて結婚して以来、雄大被告から食事の量や性格まで長時間の説教を頻繁に受け続けたと言及。結愛ちゃんの腹を蹴るのをいさめても取り合ってもらえず、自己を否定され、時に自分もたたかれるうちに「逆らいにくい心理状態になった」とした。

 結愛ちゃんへの「食事制限」を容認し、病院に連れて行かなかった理由について「従わなければまた過酷な説教をされ、結愛ちゃんが暴力を受ける恐れがあった」と指摘。夫婦間の従属関係が事件の背景にあったと認定した。

 母へのDVが疑われる事例について、小児精神科医の奥山真紀子・日本子ども虐待防止学会理事長は「子どもの安全を確保した上で、自治体と協力して母子生活支援施設を使うなど母子で保護することも考えていくべきだ」と提言する。

 優里被告のように、DVの渦中にいると被害の自覚を持ちにくい母親も多いという。児相は母親と何度も面会してDVを受けていることを認識させ、「このままでは子どもを守れない」と説得しなければならないと指摘。「家族内の力関係をどう見立て、DVを受けている母親にどう接するか。児童福祉司の資格化についての議論が始まっているが、職員の力量を上げる必要がある」と話した。

 児相の対応の難しさも改めて浮…

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