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 アジア初のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会が20日、東京スタジアム(東京都調布市)で開幕する。競技の普及を狙って実現した12会場での開催には、多くの公費が注がれる。チケットの売れ行きは好調だが、観客のスムーズな移動や宿の確保など、来年の東京五輪・パラリンピックと通じる課題もある。

 海外から約40万人が訪れるビッグイベントだけに、東京五輪・パラリンピックと重なる課題も多い。W杯の運営は五輪への試金石になりそうだ。

 両大会に共通するのが渋滞対策だ。20日に開幕戦を控える東京スタジアムは、周辺道路が慢性的に渋滞し、昨年11月にあったテストマッチの際も車が立ち往生するなどして住民から苦情も相次いだ。

 調布市の担当者は「自家用車での来場者が多かった」と分析し、公共交通機関の利用を促す看板や横断幕を増やした。20日は約5万人の観客を見込み、開会式の約4時間前から周辺を通行止めにし、調布など5駅からシャトルバスを運行する。ボランティアも配置し、観戦客を誘導する予定だ。

 京王電鉄も同日は最寄りの飛田給駅に特急などを臨時停車させ、試合後は翌21日午前0時台まで臨時列車を増発する。同社担当者は「スタジアム外のファンゾーンも満員になった場合を想定し、最大限の準備をする」と話した。

 スタジアムは五輪本番でもサッカーや近代5種で使用される。五輪の大会組織委員会はW杯期間中に現地を視察する。組織委幹部は「本番の運営を見据えた重要な機会。駅からの動線や会場内でのコントロールなどを見ていきたい」と話す。

 宿不足も共通の課題だ。W杯で目立つのは民泊の活用。2試合が行われる岩手県釜石市では、試合開催日を中心に1万6千人以上が訪れる見込みだが、市内の宿泊施設で受け入れられるのは1400人ほどで1割にも満たない。そのため市は7月から自宅を提供できる市民を募り、33世帯が応じ、28人の受け入れが決まった。市の担当者は「目標は下回ったが、一人でも多く釜石市にとどまり、市の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と期待を込める。

 今月に台風が首都圏を直撃したように、夏から秋にかけては自然災害も多い時期だ。W杯の組織委員会は1年ほど前から、テロ予告やゲリラ豪雨など様々な状況を想定した机上訓練を重ねてきた。本番では危険度に応じて、組織委幹部らが試合の延期や中止などの判断をする。五輪でも同様の態勢を整えている。

■想定上回るチケット販売、黒字…

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