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 震災の記憶を伝え、命の大切さを学ぶ「命の一本桜」プロジェクトが17日、岩手県一関市の厳美小学校であり、全校児童126人が縦3・2メートル、横8メートルの紙2枚に桜を描いた。

 指導したのは、神戸市の造形絵画教室「アトリエ太陽の子」代表の画家、中嶋洋子さん(67)。24年前の阪神淡路大震災で教室の教え子らを亡くした。絵画を通じた被災地支援活動を始め、東日本大震災後は岩手、宮城、福島の小学校などで命の一本桜プロジェクトを続ける。63カ所目の厳美小は11年前の岩手・宮城内陸地震の震源地に近く、地域に震災の記憶が残る。

 厳美小の児童たちは太く根を張る桜の木を描き、手に付けた絵の具で花びらを表現した。延べ約4500人の子どもたちと描いてきたという中嶋さんは「子どもは未来の象徴。命の尊さに感謝して一生懸命に生きてほしい」と話した。(泉賢司)