「コーンスターチ」をめぐるカルテルに加担していたのか、いなかったのか。6年前に処分を下した公正取引委員会と、課徴金を科された企業との対決がいまも続いている。この春には公取委内部が出した「無罪」の判断に、別の公取委の担当官が異議を申し立てる異例の事態も発生。公取委の「身内同士」の意見がぶつかる中、最終判断に注目が集まっている。
コーンスターチは段ボールの表面紙の接着に使われ、トウモロコシのでんぷんを原材料とする。今回のカルテル事件は、段ボールメーカーに納めるコーンスターチをめぐり、コーンスターチメーカー8社が、トウモロコシの相場の上昇に合わせて納入価格も引き上げるというカルテルを結んでいたとされるものだ。
公取委は2013年7月、違…