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 銀色の毛に覆われた大きな背中。上野動物園の雄・ハオコの子煩悩ぶりが話題になっている。

 ハオコは26歳。12年前に上野にやってきた。妻のモモコと気が合い、コモモ、モモカ、リキの3児の父親に。末っ子のリキは遊び盛りの1歳児で、毎日、跳びはねたり、走り回ったりと落ち着かない。

 6月の晴れた日、リキは運動場内の木に夢中になっていた。触らないように軽い電流が流れる線を巻いてあるが、電線を触り、ピリッとした感覚を楽しむリキ。癖になったようで、何度も何度も何度も手を伸ばし続ける。

 その瞬間、ハオコがリキの手をにぎり、自らの胸に引き寄せた。「いい加減にしなさい」とでも言うように。「やっぱり、いい父親ですね」。長くゴリラを担当していた教育普及係の今西亮さんがうなずいた。

 なぜ、子育てが上手なのか。ハオコが生まれたのはオランダの動物園。両親や兄弟、おばさんらと幼少期を過ごした。名古屋市の東山動植物園にいるイケメンゴリラ・シャバーニは弟だ。今西さんは「群れには気むずかしい個体もいる。彼らの扱い方や会話の仕方、喜怒哀楽をどこまで出すのかまで、群れの中で社会性をしっかり学んだことで、家族思いになったようだ」と話す。

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