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 畑や水田の上にソーラーパネルを設置し、農業と発電を一緒にこなす「ソーラーシェアリング」。耕作放棄地の再生や農業経営の下支えとして期待される一方で、電力の買い取り価格が徐々に下落し、課題も表面化してきた。普及への模索が続く。

 「この台風を耐えきりました。思わず涙が出てきました」。台風15号が通過直後の今月9日朝、「小田原かなごてファーム」の代表小山田大和さん(39)は、神奈川県小田原市にあるソーラー発電所の写真とともに自身のブログにこう書き込んだ。

 水田に支柱を立て、高さ約3メートルに200枚余りのソーラーパネルを取り付けている。耕作放棄地だった約千平方メートルの水田の再生をめざす。これは「2号機」で2018年春に1500万円かけて設置、58キロワットの発電能力を備える。

 16年秋に約300平方メートルの畑で始めた1号機(発電能力15キロワット)は想定の発電量を年平均で5割余り上回り、17年は60万円近い売電収入を得た。2号機は年間150万円を見込む。一方、コメ作りによる収入は10万円に届かない見通しだという。

 昨秋は台風で2号機の支柱が倒…

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