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 17日のニューヨーク商業取引所で、原油価格の指標となる「米国産WTI原油」の先物価格が急反落し、前日比3・56ドル(5・7%)安い1バレル=59・34ドルで取引を終えた。攻撃を受けたサウジアラビアの石油施設の復旧が想定より早まるとの見方から、供給不安が和らいだ。WTI先物は前日、約15%高と歴史的な急騰を記録していた。

 サウジ東部の石油施設2カ所が14日、無人機(ドローン)から攻撃を受け、同国の石油供給力の半分が停止していたが、サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は17日の記者会見で、今月末までには元の石油生産を回復するとの見通しを示し、市場に広がっていた供給懸念が後退した。

 トランプ米大統領は戦略石油備蓄の放出にも言及していたが、17日には「それが必要だとは思わない。原油(価格)は非常に大きくは上がっていない」などと記者団に語り、慎重姿勢に転じた。(ニューヨーク=江渕崇)