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 東京電力福島第一原発で、廃炉に向けた作業の一部を人に代わって特殊な「ロボット」が担っています。炉心溶融が起きた原子炉建屋の中などは、いまでも放射線量が高く、人が入る作業が難しいためです。ただ、建屋内の状態は分からないことも多く、長期にわたる研究開発と現場投入の繰り返しが必要になります。

 原子炉格納容器の中などで稼働するには、厳しい条件をクリアしなければいけません。中は暗く、水がしたたり落ちたり、水がたまっていたりする場所もあります。高い放射線によって機器が不具合を起こすため、短時間で作業を済ませないといけません。廃炉の技術開発などを担う国際廃炉研究開発機構(IRID)開発計画部の奥住直明部長は「半導体は放射線に弱く、カメラのセンサーなどは交換を前提にしなければいけない」と言います。

 また、配管などの既存の機器類に加えてがれきも多く、動ける空間が限られる上、実際に投入して初めて状態が分かることも多いのです。障害物に乗り上げて動けなくなり、建屋内から戻れなくなったロボットがありました。人が回収するのも難しく、「置き去り」になることもあります。

 遠隔で操作できるロボットに求められる主な役割は、カメラでの映像撮影や空間線量の測定などの調査と、事故で放射性物質が飛散した建屋内の除染や溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しなどの作業です。

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