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 秋の味覚はらこ飯の発祥の地・亘理町が、誇りをもって郷土料理をPRし、その地位を高めようと「はらこめし推進条例」を制定した。10月には阿武隈川をのぼるサケ漁が解禁され、本格シーズンを迎える。条例では10月8日を「はらこめしの日」と定め、同日施行される。

 亘理町荒浜地区で、五穀豊穣(ほうじょう)と豊漁を感謝するため新米と秋サケを料理し、神様に供えたのが始まりとされる。仙台藩主・伊達政宗にも愛され、世に珍重されるようになった。

 サケの煮汁でご飯を炊き込み、その上にサケの切り身とイクラを色鮮やかに載せる。家庭ごとの味付けがあり、はらこ飯のこととなると、町民は黙ってはいない。「はらこ飯は鮭いくら丼にあらず」「秋を待ちわびて食すべし、その前に食べるのは邪道だ」といった「はらこ飯ルール」を条文に盛り込むかどうかも、一時は議論になった。

 条例は全4条。はらこ飯に誇りと愛着を持つこと、町がはらこ飯の振興策を計画することなどを盛り込んだ。記念日が10月8日になったのは、はらこの「は(8)」と、イクラを並べると8の字に見えることから。条例は18日閉会した9月議会で、全会一致で成立した。(石橋英昭