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 満州事変の契機となった柳条湖事件から88年となる18日、事件現場に近い中国遼寧省瀋陽市の「九・一八歴史博物館」で記念式典が開かれた。昨年に続いて中国共産党や政府の中央幹部の出席は報じられず、今年は同日にあわせた特別展の開催もなかった。来春に習近平(シーチンピン)国家主席の訪日を控え、日中関係改善の雰囲気を反映したとみられる。

 周辺は厳重な警備が敷かれ、招待客以外は同館の敷地に近寄れないなか、日付にちなむ午前9時18分に「国の恥を忘れるな」と刻まれた鐘がつかれ、市中にサイレンの音が鳴り響いた。

 日本が2012年9月に尖閣諸島を国有化した直後の記念日には、同館前の広場や周辺に1万人以上が集まって国歌を歌うなどし、一部の人が在瀋陽の日本総領事館に石を投げた。この年以降、式典自体の外国メディアの取材は認められなくなっている。(瀋陽=平井良和)

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