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 全国の公立小中学校の普通教室の冷房設置率が77・1%に達し、前年比19・1ポイント増と大幅に改善されたことが、文部科学省が9月に実施した調査でわかった。昨夏の記録的な猛暑で熱中症になる子どもが相次ぎ、政府が設置を後押しする822億円の補正予算を計上したこともあり、年度内に設置率は9割に達する見込みという。

 都道府県別の普通教室の設置率は、東京、滋賀、香川が100%。次いで福井の99・9%、群馬の99・5%など13府県が9割を超えた。前年比の増加幅が大きかったのは、奈良の97・1%(前年比75・2ポイント増)、新潟の75・5%(同58・0ポイント増)、島根の83・4%(同50・5ポイント増)の順だった。一方、最も低かったのは北海道の0・8%、青森の5・6%、秋田の18・7%と続いた。

 気候のほか自治体の財政力などが、地域ごとの設置率にばらつきを生んでいるとみられる。文科省は教室の温度について「17度以上、28度以下であることが望ましい」としている。

 ほかに、小中学校の音楽室や家庭科室など特別教室への設置率は48・5%(前年比6・5ポイント増)、幼稚園の保育室は89・2%(同18・3ポイント増)だった。災害時に避難所になることも多い体育館は3・2%(同1・2ポイント増)と低く、今後の課題となっている。(矢島大輔)

公立小中学校の普通教室の冷房設置率

(2019年9月1日現在、文科省調査)

  設置率(%) 前年の設置率 

北海道 0.8 0.3 

青森 5.6 2.8 

岩手 20.5 1.8 

宮城 34.5 4.7 

秋田 18.7 1.9 

山形 55.4 21.9 

福島 81.0 66.2 

茨城 99.2 63.4 

栃木 98.3 82.5 

群馬 99.5 91.8 

埼玉 96.0 89.7 

千葉 73.7 55.3 

東京 100.0 100.0 

神奈川 98.1 87.7 

新潟 75.5 17.5 

富山 71.9 32.9 

石川 62.6 42.6 

福井 99.9 93.5 

山梨 83.1 79.8 

長野 48.7 3.6 

岐阜 89.7 61.5 

静岡 46.5 9.1 

愛知 82.9 42.1 

三重 77.8 56.2 

滋賀 100.0 91.7 

京都 96.5 90.9 

大阪 97.5 86.3 

兵庫 81.9 67.9 

奈良 97.1 21.9 

和歌山 89.4 71.7 

鳥取 49.5 29.1 

島根 83.4 32.9 

岡山 55.9 40.0 

広島 75.4 55.9 

山口 57.9 20.7 

徳島 95.5 66.0 

香川 100.0 100.0 

愛媛 58.0 34.1 

高知 56.5 30.7 

福岡 96.4 81.6 

佐賀 85.8 62.9 

長崎 55.0 10.8 

熊本 86.8 76.0 

大分 97.2 64.5 

宮崎 45.6 29.1 

鹿児島 54.0 38.7 

沖縄 91.7 82.9 

全国 77.1 58.0