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 京都アニメーションの放火殺人事件で、全身やけどで入院中のさいたま市見沼区の無職、青葉真司容疑者(41)=殺人容疑などで逮捕状=が、短い会話ができるまで回復したことが京都府警への取材でわかった。事件から18日で2カ月がたち、府警は建物内の負傷者34人の約半数から詳細な聞き取りを終え、一瞬で炎と煙に包まれる中、建物のどこから避難したのかが見えてきた。

 府警によると、青葉容疑者は大阪府内の病院の集中治療室で寝たきりの状態だが、皮膚の移植手術を繰り返して重篤な状態は脱していた。さらに、最近は呼吸器を外せば、簡単なやり取りができるようになったという。今後、体を動かしたり、会話したりするリハビリを進め、さらに手術も受ける見通し。

 ただ、勾留に耐えられるまで回復するには相当の時間を要すると見られ、逮捕のめどはたっていない。

 捜査1課は18日、1~3階にいた負傷者の避難経路を説明した。1階にいた11人で助かった7人の多くは正面玄関から避難していたほか、1階のトイレに逃げ込み、トイレの窓から外に出た人も複数いたという。 32人がいた2階で助かった21人の大半は、2階のベランダから飛び降りていた。その際、足などを骨折した人が多いという。亡くなった人が20人と最も多かった3階で助かった7人の多くは内階段でいったん2階におり、ベランダ側へ逃げて飛び降りたとみられ、府警は2階におりられず、亡くなった人が多いとみている。

 府警はスタジオの模型を見せながら、負傷者一人ひとりに、事件当時、どこにいて、どのように避難したか、詳細な聞き取りを進めている。だが、すでに府外に転居した人や、「話したくない」という人もいて、聞き取りに時間がかかっているという。