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 20日に開幕するラグビー・ワールドカップ(W杯)。日本は昨年11月に初戦の相手となるロシアと対戦し、苦しみながら32―27で勝った。相手の体の強さ、球際の粘りを選手は体感した。主将のFWリーチは「ボールを持ったFWに気をつけたい」。激しい防御から攻撃に転じ、リズムを作りたい。ブレークダウンを制して素早い球出しができれば、バックスの展開力は日本が数段上回る。パス回しの軸となるSH流は「スペースにボールを運ぶことで日本のラグビーができる」と語る。

 油断は禁物だが、ロシアは1次リーグA組で最も世界ランクが低い相手。4トライ以上を挙げて勝ちきりたい。

 W杯の勝ち点にはボーナスポイント(BP)という制度がある。4トライ以上を取ればボーナスポイント(BP)として1点が与えられ、勝利の4点に加えて1試合で「勝ち点5」を得られる計算だ。4年前のW杯で、日本は3勝1敗の好成績を残しながら決勝トーナメント進出を逃した。同じ組では南アフリカもスコットランドも3勝1敗だったが、この3チームのうち、日本だけがBPを獲得できなかったからだ。

 当時を知るFW稲垣が「4年前はBPを取ろうと考える余裕がなかった」と振り返ったことがある。今のチームは違う。トライを奪う攻撃力が向上し、状況に応じた戦術変更も可能だ。選手たちはミーティングでもBPの重要性を再確認した。流は「BP獲得を念頭に置いてプレーしたい。開幕戦で互いにプレッシャーがかかる試合だが、柔軟に対応したい」と語る。(能田英二)