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 道路は倒木や電柱でふさがれ、電気も電話も使えない――。台風15号が直撃し、ほぼ孤立状態となった千葉県南房総市の集落がある。危機を支えたのは、東日本大震災を機に進めた備えと、住民同士の助け合いだった。

 千葉県の南部、愛宕山(標高408メートル)のふもとに広がる大井地区。270人ほどが暮らし、多くが65歳以上のお年寄りという集落を9日、猛烈な風が襲った。市街地に向かう道は使えなくなり、一時、孤立状態となった。

 住民はチェーンソーなどを使って倒木を切り、車1台分だけ通れる道を確保したが、市内は当初、全域が停電した。区長の芳賀裕(ゆたか)さん(67)らは「行政による支援は期待できない」と、地区独自の「災害対策本部」を11日に立ち上げた。

 毎日午後1時に地区内の七つの組の代表者らが集まり、住民の様子や生活に必要なものなどの情報を共有。地区にあった10台の発電機を集め、集会所で携帯電話の充電のほか、炊飯器や洗濯機を使えるようにした。各家庭にあった米や給食センターが譲ってくれた食材などで、女性らが連日約100食分の弁当をつくり、お年寄りらに配達。さらに発電機で全世帯を給電して回り、風呂にも入れるようにした。

 中心となったのは、2012年…

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