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 台風15号の影響で東京湾内に停泊していた大型船345隻のうち107隻が、いかりを下ろした状態で流される「走錨(そうびょう)」の兆候があったことが、第3管区海上保安本部への取材でわかった。

 3管は、船舶自動識別装置(AIS)の情報やレーダーで各船の位置を把握している。AISは500トン以上の船に搭載義務があり、レーダーは500トン未満でも動きを把握できる場合がある。

 3管は台風が関東に接近した8日夜~9日朝にかけて、最大で345隻が東京湾内でいかりを下ろして停泊しているのを確認。うち107隻は、一定距離以上を移動したため「走錨の兆候がある」として各船に情報提供したという。

 台風15号では、横浜市の南本牧はま道路に貨物船が接触するなど走錨事故が神奈川県内で4件起きた。

 走錨事故を防ぐには、いかりを長く出して下ろしたり、走錨を前提としてエンジンをかけたままにしたりする方法があるという。(小寺陽一郎)