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【まとめて読む】患者を生きる・眠る「むずむず脚症候群」

 埼玉県の加藤千明(かとう・ちあき)さん(79)は10年ほど前、就寝中の脚のむずがゆさに悩まされていました。一時眠りについても、むずがゆさで目が覚める。「すぐに治るだろう」と様子を見ましたが、症状は日中も現れるようになりました。薬剤師に相談すると「むずむず脚症候群」という病名を教えてもらいました。

ふくらはぎに違和感

 まるで、脚のなかを虫がはっているようだ――。寝ているとき、そんな違和感を感じるようになったのは、2007年のことだった。

 両脚のふくらはぎが、むずむずする。ベッドの中でかかとからつま先まで力を入れて伸ばすと、その時は治まる。気になり始めると寝付けなくなったが、一時的な症状だと思っていた。

 20代の頃は電機メーカーの修理部門で働いていた。その経験を生かして、専門店で買い集めた部品を使ってカラーテレビを夜中に自作するなど、「宵っ張りの生活」を続けていた。その後、弟が経営する会社に移った。飲食店などに券売機を設置する仕事で、トラックに乗って全国各地に出張した。50代になると、フィリピンに渡り、自ら会社を経営するなど、健康には自信があった。

 しばらくの間は「脚がむずむずするくらい大したことはない」と思っていたが、いっこうに症状は治まらず、次第に不快感が増してきた。気になって夜中に何度も目が覚めるようになった。起きるとトイレへ向かう。用を足すためというより、トイレとベッドを往復することで脚のむずがゆさが軽減した。

 妻マリアさん(45)も「よく起きるな」と気づいたが、加齢による自然なこと、と考えていた。

 かかりつけの内科医に相談すると、てんかんの治療薬を処方された。しかし、あまり効果は感じられなかった。薬が原因かは分からないが、のんで2~3時間すると、全身がボーッとするような感じになった。

 どうすることもできないのか――。症状を自覚してから2年ほどたった。むずむずした感覚は昼間も感じるようになり、30分ほど椅子に座っていることもつらくなった。

 ある日、医院を受診した帰りに立ち寄った調剤薬局で、顔なじみの薬剤師に脚の症状のことを話してみた。すると、「知り合いに聞いてみる」と言ってくれた。数週間後、再び薬局を訪れると、薬剤師から「それ、むずむず脚ではないですか」と言われた。むずむず脚? これまで聞いたことがない病名だった。

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