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 大分県別府市は19日、温泉温度差発電を利用して、スマートフォンなどを充電する「おんせん充電ステーション」の実証実験を始めた。装置を人気観光施設「地獄蒸し工房鉄輪」(同市風呂本)に設置。温泉水の有効活用策の一つとして、来年1月末まで観光客らに試してもらう。

 市によると、「温度差発電ユニット」と呼ばれる仕組みで、施設裏の源泉から近くの共同浴場で使っている湯(100度)を外気温(約0~30度)に触れさせ、その温度差などで発電をさせる。発電量は2・5ワット程度と少ないため、蓄電池にためる。

 地獄蒸し工房鉄輪では、建物内の柱にUSB端子で充電できる計6穴のソケットを配備。営業時間中は無料で使える。

 ラグビーワールドカップ(W杯)で多く訪れる外国人観光客らにも、温泉水の多目的利用の可能性を知ってもらうこともめざす。実験開始式で長野恭紘市長は「新たな地熱エネルギーの活用を、外国のお客さんに見ていただく意味は大きい」と述べた。(加藤勝利)