奇々怪々な異界の者どもであふれる「驚異と怪異――想像界の生きものたち」展が、大阪の国立民族学博物館(民博、吹田市)で開かれている。鬼、竜、人魚、悪魔に九尾の狐(きつね)――。会場で来訪者を待ち構えるのは、そんな幻獣・霊獣・怪獣のたぐい。国内外で集められた、見る者をギョッとさせる不思議な造形や絵画ばかりだ。
たとえば、昆虫や甲殻類にひとの顔が不気味に浮かぶメキシコの仮面たち。真っ黒なクモの背で白い顔がニヤリと笑う。なんだか夢に出てきそう。同じ中米の悪魔仮面も口からヘビをはき出し、頭にはドラゴンが乗るなど、とにかく強烈なインパクトだ。
トゥピラクと呼ばれるグリー…
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