ビーチになぜ「紅の豚」飛行機 プロペラさんがいた時代
岡本玄
朝日新聞社のアルバム・古写真デジタル化サービス「ニッポン写真遺産」に、1枚の写真が寄せられました。砂浜に並んだ水着の子どもたちの後ろに、なぜかプロペラ飛行機が。その理由を探ろうと、朝日放送テレビの木戸崇之(たかゆき)記者とともに取材を進めたところ、ある男性に行きつきました。(岡本玄)
「臨海学校かな。でも、泳ぎに行って飛行機と記念撮影するなんて、異様な取り合わせですよね」
大阪府河内長野市の鶴岡喜美雄さん(66)は首をかしげた。2016年に88歳で亡くなった母・敬(けい)さんのアルバムを「朽ちる前に」と画像データにデジタル化した。京都の円山公園や清水寺、伊勢神宮など観光名所の集合写真とともに、その1枚が貼られていた。
敬さんが堺市の少林寺尋常小学校に通っていた戦前に、近くの大浜海岸で撮ったという。でも、なぜ飛行機の前なのか、詳しく聞いたことはなかった。
どこの飛行機なのか? 判明の手がかりは、機体のアルファベット「J―BAIL」にあった。
朝日新聞社は、アルバムや古い写真をデジタル化するサービス「ニッポン写真遺産」を実施中です。この後、朝日放送テレビの記者と協力し、写真に秘められた背景を取材した様子を動画でもお伝えします。
日本航空協会の苅田重賀(か…