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 フィリピン保健省は19日、南部ミンダナオ島南ラナオ州に住む3歳の女児に、ポリオ(小児まひ)の感染が確認されたと発表した。世界保健機関(WHO)が2000年にフィリピンをポリオを根絶した国と認めて以来、初の発症例という。20日には、まひ症状が出ていたラグナ州の5歳の男児にも感染が確認され、計2例が明らかになった。

 首都マニラの下水道と、南部ダバオの水路からはポリオウイルスが検出された。WHOは19日の声明で、フィリピンでは感染を防ぐためのワクチン接種率がここ数年低下していると指摘し、「感染拡大を防ぐには5歳以下の子どもの95%がワクチン接種を受ける必要がある」と述べた。

 ポリオはウイルスが口から体内に入ることで感染し、発症すると手や足などにまひ症状が出ることがある。厚労省によると日本では1960年に患者が5千人を超えたが、ワクチン接種が進み80年を最後に患者は出ていない。WHOによるとパキスタンやアフガニスタンの国境地域で現在も感染が見られる。(マニラ=鈴木暁子)