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 原子力規制委員会の石渡明委員(66)が20日、中国電力島根原発(松江市)を現地視察した。2号機の再稼働に向けた審査会合で議論となっている、構内の地滑り地形について、石渡委員は「中電側の(地滑り地形ではないという)説明は疑問で、今回の調査でも納得は出来なかった」と述べた。

 石渡委員は調査後、報道陣の取材に「島根原発は海岸沿いの急傾斜を切り開いて作っているので、斜面の安定性の審査が続いている」と指摘。中電側は「地滑り地形ではない」としているが、他の研究機関の資料で敷地内に地滑り地形がいくつかあることが示されていることなどから、「実際に見てまだ疑問があり、今後の審査会合の場で議論していきたい」と話した。

 石渡委員らは午前中、津波から施設を守る防波壁そばの高さ約15メートルの地山(じやま)(自然のままの山)を調べた。中電によると、この地山は人工物ではないが津波の防護施設と同等の機能を期待しているという。石渡委員が地滑りに関して疑問を呈した場所はこの周辺にある。中電側は「データを拡充し、今後の審査会合で説明していく」としている。

 午後は東側にある防波扉の周辺斜面や、中電が敷地内の地盤をボーリング調査した試料などを調べた。(奥平真也)