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 安倍晋三首相は20日午前の閣僚懇談会で、「台風15号を含め、8月から9月の大雨による災害の激甚指定に向け、準備を進める」と述べた。千葉県内での大規模停電や農作物被害などをもたらした台風15号と、8月に起きた佐賀県など九州北部での記録的な大雨被害とを合わせて、近く激甚災害に指定する。

 菅義偉官房長官が同日の閣議後会見で明らかにした。安倍首相は閣僚懇談会で「被災地の皆さんが一日も早く安心して暮らせる生活を取り戻せるよう、引き続き被災自治体と一体となって被災地の復旧復興に全力を尽くす」などと指示。政府は、8月に起きた佐賀県など九州北部での記録的な大雨で被害を受けた同県多久、武雄の2市と大町町に加え、千葉県鋸南(きょなん)町を指定する方針。激甚災害に指定されると自治体が行う復旧事業の国庫補助が引き上げられる。

 武田良太防災担当相は同日の閣議後会見で、台風15号での被害の対象自治体について、鋸南町以外から「停電の状況などあってまだ完璧に(被害の)データがあがってきていない」と説明。「調査の結果、基準を満たす地域や適応措置があれば、速やかに指定の見込みを発表したい」と話した。

 総務省消防庁によると、今月、関東地方などを襲った台風15号では、東京都や千葉県内などで死傷者が130人以上、家屋では1万2千戸を超す被害が出ている。