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 タイの寺がトラを違法飼育しているとして147頭を保護したところ、保護先の施設で病気がはやるなどして86頭が死んだことが分かった。タイ天然資源・環境省が発表し、20日、報道陣に施設を公開した。同省の飼育環境を問題視する声が上がっている。

 このトラは2016年、トラと撮影ができることで人気の中西部カンチャナブリ県の仏教寺院「タイガー・テンプル」で保護された。近親交配が多く、病弱な個体もいたという。寺ではトラの死体60体や骨のお守り、毛皮が見つかり、僧侶がトラの部位を密売していたことも判明した。

 当局がトラを保護し、隣県のラチャブリ県の2カ所の施設に移されたが、連続死した。専門家は「手狭な施設で感染症が広がった疑いがある」と指摘する。ネット上では当局がトラを密売したのではないかとのうわさが拡散。そのため、同省が報道陣に施設を公開し、ホルマリン漬けの死体の保存状況を説明した。(ラチャブリ=乗京真知)