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 日本高校野球連盟は20日、選手の安全対策の一環として、金属製バットの性能の見直しに着手すると発表した。反発力を低くすることで打球速度を抑える。

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 金属製バットは打球部の金属の肉厚を薄くすることで、ボールをより速く、遠くへ飛ばすことができる。ボールが当たった時にバットが変形し、その復元力ではね返すためだ(トランポリン効果)。

 その効果を抑えるため、バットの最大径を70ミリから67ミリに縮小し、重量を900グラム以上に制限する現在の基準が2001年秋から採用された。全体を細くし、軽量化に歯止めをかければ、肉厚は厚くならざるを得ないからだ。一定の効果は見られたが、選手の体格の発達などもあり、さらなる見直しが必要になった。

 今回の見直しでは、最大径をさらに64ミリに制限する予定だ。木製バットの平均値に近くなるという。

 米国では全米大学体育協会(NCAA)が独自の反発係数の基準を定めて、11年から実施している。ただし、この基準は反発力を抑えることに特化したもので、安全性も重視する日本での採用は難しいという。そこで日本独自の基準を作り、従来通り製品安全協会が検査する方向になった。

 新基準により打球速度が抑えられれば、投手をライナーが直撃するような事故の防止につながる。「打高投低」の傾向にも歯止めがかかり、投手の負担が軽減される。プロや大学などに進んだ選手が、木製バットへの対応に苦しむことが減るという期待もある。(編集委員・安藤嘉浩

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