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(20日、ラグビーW杯 日本30-10)

 前半6分。自陣でボールを受け、相手をはねのけるように力強く前進した。ナンバー8の姫野が自身初めてのW杯で、浮足立っていたチームを奮い立たせ、その後のトライにつなげた。

 日本の先発で最年少の25歳。これからの日本ラグビー界を背負って立つ存在だ。

 22歳の時、トヨタ自動車に入社1年目で主将を任された。代表では23歳から、主力選手による「リーダーグループ」の一人としてチームをまとめる役割を担ってきた。プロップの稲垣は「プレーで勢いを与えるだけじゃなくて、言葉でもチームに影響を与えられる選手」と信頼を寄せる。

 主将で同じFW第3列のリーチを手本にする。日本語と英語を駆使してチームを束ねるだけでなく、大事な場面でタックルを決める。「その背中に、見習いたい」と姫野。練習で意識してリーチの隣を走る。外国人レフェリーとしっかり意思疎通できるように、英語を勉強している。

 「いいリーダーとは?」と姫野はリーチに尋ねたことがある。もらった答えは「大丈夫、姫野はいいキャプテンだから」だった。「追い越そうと思っている」と姫野。大舞台の経験が、若きリーダーを成長させる。(菅沼遼)