【動画】食紀行 日向灘の荒波にもまれて引き締まった伊勢エビ=菊地洋行撮影
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 甲冑(かっちゅう)のような赤い甲羅に包丁を入れると、日向灘の荒波にもまれて引き締まった身が飛び出す。焼いた身をほおばれば、ぷりっとした食感に磯の香りが広がる。昨冬、宮崎県の日南海岸沿いで伊勢エビを堪能した。今年も9月1日に漁が解禁され、県内沿岸の飲食店には「伊勢エビ」ののぼりが並ぶ。この機を逃すまいと、県内有数の水揚げ量を誇る日南市に向かった。

 午前5時すぎ。夜明け前の富土(ふと)漁港に、漁を終えた漁船が続々と帰ってきた。港で待っていた漁師の家族らが活気づく。「とれちょお、とれちょお」。船を着岸させると漁師たちはすぐ、地元で「えびかぎ」と呼ばれる道具で、網に絡まった伊勢エビを手際良く外していく。この日、漁港全体の漁獲量は約120キロ。富土地区磯建網漁業者グループの代表代行、松下享一さん(62)は「今季では最高の漁獲量。台風が通って、海が少ししけちょった。このくらいが良く取れる」。

 名前から三重県のイメージが強いが、宮崎県水産試験場によると、伊勢エビの主な産地は北は房総半島から南は九州まで。リアス式海岸を南北に持つ宮崎沿岸は、岩場がすみかの伊勢エビにとって良質な漁場になる。農林水産省によると、2017年の宮崎の漁獲量は全国で6位、九州では1位を誇る。

 ただ、県内では漁獲量は減少傾…

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