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 甚大な被害をもたらした台風15号では、動物園の生きものたちもつらい目に遭った。一時休園に追い込まれた千葉県市原市の動物園「市原ぞうの国」では、停電で井戸水が十分くみ上げられず、発電機もダウン寸前になった。13頭のゾウのピンチを救ったのは、SNSで広がったファンらの思いだった。

 「ガンバレ ガンバル」 28日朝、園の入り口には、ゾウのゆめ花が長い鼻を使って書いた文字が飾られていた。被災者へのエールと、自分たちを鼓舞するメッセージだ。

 「大きい!」「お鼻ながーい!」。ゾウ舎の前に歓声が響く。子どもたちがバナナやニンジンを与えると、ゾウたちは器用に鼻を伸ばして口に運んだ。

 「みんなに支えられて、再開できた」と園長の坂本小百合さん(69)は話す。

 台風が直撃した9日、強風で施設は一部壊れ、停電にも見舞われた。発電機はあったが、三つある井戸のうち一つしか水をくみ上げられない。台風通過後は気温が30度を超える日が続いたのに、ゾウの飲み水は十分に行き届かず、水浴びもできなかった。

 人懐っこいアジアゾウのランディは、空の容器に何度も鼻を突っ込み、水を求めた。ふだんは仲が良いゾウたちも、バケツに少しだけ入った水を奪い合った。母ゾウの母乳に頼る2頭の子ゾウの命に危険が及ぶおそれもあったという。

 発電機は長時間の使用に耐えられそうになかった。「このままじゃ、ゾウたちが死ぬ」。停電4日目の12日朝、小百合さんはSOSを出そうと決めた。

 「発電機が壊れそうです。助けて!」

 園のフェイスブックなどに載せ…

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