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 1枚の紙に切り込みを入れるだけで、凹凸がいくつもある複雑な形状だろうと好きなように3次元で作れる方法を米ハーバード大の研究チームが開発し、論文が英科学誌ネイチャー・マテリアルズ電子版(https://doi.org/10.1038/s41563-019-0452-y別ウインドウで開きます)に掲載された。運ぶ時は薄く、現地で立体にしたいような用途で活躍しそうだ。

 チームは2016年、1枚の紙を折って花瓶のような曲面のある形を作れることを発表。今回は折るのではなく、日本の「切り紙」をヒントに紙に切り込みを入れて、さらに複雑な立体構造を作ることに挑んだ。

 この際、1枚の紙から複雑な形を作る方法を考えるのではなく、作りたい立体構造をまず想定し、そこから重なりがないように1枚の紙へ戻す条件を考えたことがミソだったという。

 論文では、羽のような形やおわん型のへこみ、波のような凹凸の作り方を紹介した。折り紙はすでに、人工衛星の太陽電池パネルを畳む技術に応用されている。チームは「折り紙と切り紙の技術を組み合わせれば、応用の幅も広がるだろう」と話した。(杉本崇)