[PR]

 国立成育医療研究センター研究所などのグループが、母親からの採血だけで、おなかの赤ちゃんの血液型を判定する新しい検査法を開発した。母親と血液型が異なる場合に、母親の体でつくられた抗体が赤ちゃんを攻撃することを防ぐのに役立つ。

 検査の対象となるのは、血液型が「Rh陰性」の母親。日本人には100~200人に1人いる。赤血球の表面に「D抗原」と呼ばれる物質がないため、D抗原がある赤ちゃんを妊娠・出産すると、D抗原を異物とみなす抗体がつくられる。

 2人目の赤ちゃんを妊娠すると、抗体が胎盤を通って赤ちゃんの血液に入り、重度の貧血などで死亡することもある。このため、日本では健診で陰性とわかった妊婦に、抗体をつくらせないようにする血液製剤を一律に注射している。

 ただ、血液製剤にはリスクもあり、赤ちゃんも陰性の場合に予防投与は必要ないため、血液型を正確に判定する検査技術が求められていた。

 新しい検査法は、RHD遺伝子と周辺の4カ所の塩基配列を調べる。従来法では難しかった症例も判定でき、日本を含む東アジア人の症例の約99・6%をカバーできるという。(水戸部六美)