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 2011年に民政移管したミャンマー。変化が注目されているのは、民主化や経済成長だけではない。学校や教師の数が増え、軍政時代には学校に通えなかった子どもの多くが勉強できるようになるなど、教育環境も徐々に改善しているのだ。NGOの支援を受け、少し変わった方法で教育の充実に取り組んでいる村があると聞き、東部のシャン州を訪れた。

 シャン州は中国やラオスと国境を接し、日本で言えば北海道と東北地方を合わせたくらいの広さを持つ。観光地として知られるインレー湖を抱え、州都タウンジーはミャンマー5番目の都市だ。

 タウンジーから車で約40分離れたティンボー村は16年、新しい小学校の校舎を建てた。それまでは約250人の児童数に比べて3教室と足りず、別々の学年が一緒に学ぶこともあったという。真新しい校舎では子どもたちが元気な声で教科書を読んでいた。校長のエーエーソーさん(43)は「校舎ができて、子どもたちも伸び伸び勉強ができている」と喜びを口にした。

校舎を「手づくり」

 校舎建設には「セダナー(Saetanar)」というミャンマーのNGOが協力した。建設費は約4700万チャット(約330万円)で、ほとんどを日本財団の支援でまかなった。小学校に2人の息子を通わせる父親で、農家のマンウンさん(37)は「私たちが子どものころは、教材も教室も足りなかった。楽しそうに学校に行く子どもたちを見るとうれしい」と話した。

 今、この村が目指すのは「支援に頼らない発展」。教材をそろえたり、教員宿舎を建設したりする費用を自分たちでまかなおうというのだ。ティンボー村の住民は、ほとんどが農家で生活に余裕はない。一体どうやって資金を捻出するのか。

 同村の人たちが活用したのは、…

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