マンU名将からラグビー代表へ 勝利に導いた魔法の一言

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河野正樹
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魔法のやかん

 トンガとの初戦の勝利を確実にしてなお、イングランドは試合終盤まで猛攻を仕掛け続けていた。4トライ以上奪えば獲得できるボーナスポイントのためだ。

 その4トライ目が生まれたのは後半36分だった。「最後に勝利を手にするために必要なのは、我慢すること。それは、アレックス・ファーガソンの教えの通りだった」。イングランドのエディ・ジョーンズ監督が試合後の会見で明かした。

 ファーガソンさんはサッカー・イングランド1部の強豪マンチェスター・ユナイテッドを27季にわたって指揮し、リーグ優勝13回を含む38個のタイトルを取った名将だ。日本代表MF香川真司をマンチェスター・ユナイテッドに引き抜いたのもファーガソンさんだ。

 ファーガソンさんが、ラグビーのイングランド代表から特別講師に招かれたのは今年7月。「我慢して辛抱すればトライが取れる」と選手たちにアドバイス。簡単な言葉ではあるが、この試合で先発し、1トライを決めたフッカーのジョージは「伝説的な人からアドバイスをもらえたのは光栄だった」と感銘を受けていた。

 他競技の偉大な指導者からア…

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